渋谷のPARCO劇場で上演されている三谷幸喜 作・演出の三谷文楽「其礼成心中」を観にいってきました。
高橋ゼミでは、例年、学生達が人形劇の制作と上演をおこなっています。私自身、当事者として人形劇の経験はほとんどないのですが、学生達になんらのかのアドバイスができればと、できるかぎり多くの人形劇や文楽、その他の演劇などを観るようにしています。最近では、ビデオですが、大好きだったドリフのコント劇も参考になればと観ています。(「全員集合!」での子ども達の「志村っ、うしろ、うしろ!」などの反応や観客としての参加度の高さがとても興味深いです。)
さて、三谷文楽「其礼成心中」は、三谷幸喜の文楽に対する造詣や敬意の深さが感じられる作品です。文楽の伝統的な手法を十分に生かしながらも、物語の展開やその表現方法には三谷ワールドが満載で、とても面白く観ることができました。古典芸能である文楽の新たな可能性を感じることもできました。(国立劇場等で上演されている文楽では、その伝統的な古典芸能の世界がしっかりと守り続けられています。)
それにしても文楽の人形は、その上品で細やかな動きから、まるで生きているように見えてしまうところがとても素晴らしいですね。
私が専門とする幼児教育も社会の変化に応じてそのあり様が制度とともに変わろうとしています。社会の変化に応じて変わっていくことは、大切なことと思いますが、これまで築いてきた幼児教育の文化(特に遊び保育の文化)をその変化に応じながらも、どう残し、さらに発展させていくかもとても大切なことと改めて考えさせられます。
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