2013年9月24日火曜日

野外文化教育学会第14回大会(いわき大会) 高橋健介

野外文化教育学会第14回大会が、「東日本大震災を乗り越えて生きる子ども、学校、地域-Ⅱ」を大会テーマとして、福島県いわき市の「いわきゆったり館」を中心に2日間にわたっておこなわれました。主な内容は、フィールド視察、自由研究発表、大会テーマと同名のシンポジウムです。

私は、事務局としての仕事もあったのですが、自由研究発表で「大学生のフィールドワークにおけるブログによる当事者記録の試み -伊豆大島での野外生活体験学習(大島キャンプ)の実践より-」を発表させていただきました。

本研究は、当ブログサイトと各自の携帯電話を利用したフィールドワークでの当事者記録の可能性と課題を検討したものです。学生のフィールドワークをブログによって記録する試みは、まだ少ないと思われるのですが、記録の即時性、参加者同士の共有、参加者以外への伝達、そして記録機器(携帯電話)への親密性などを考慮して、実際の大島キャンプで試みてみました。詳細な分析までには至っていないのですが、学生の投稿記事から、いくつかのことが考えられました。

一つ目は、こちらの予測より、特に回数の面において、学生達は活発にブログ記事を投稿していなかったということです。キャンプ期間中の自由時間は、一人で携帯電話に向かうよりも、学生同士の直接的なコミュニケーション(おしゃべり、手遊びゲームなど)を求める傾向にあったのです。これについては、キャンプでの協同的な活動による効果かもしれないので、その意味では評価できることです。ただし、積極的に記録を残すという意味からは、今後工夫が必要かもしれません。

二つ目は、キャンプ期間中の投稿では、なかなかそれぞれの経験の意味を掘り下げて考えることが難しいということです。キャンプ終了後の投稿記事に、そのような内容が期間中よりも多くみられました。確かに、不慣れなキャンプ生活では、じっくり掘り下げて考える余裕などないのかもしれません。負担が大き過ぎない程度に、キャンプ中だけではなく、キャンプ後にも投稿する機会を設けるなどの取り組みが必要ということが考えられました。

その他にも、ブログへの投稿を意識して主体的な経験内容(地域の方々とのかかわり、街での散策など)がより充実したこと、学生は情報を発信するだけではなく、教員や他の学生の情報収集や共有にブログの効果があったことなどが考えられました。

一方、ブログへの投稿は、大島キャンプでの学生への課題ではありましたが、学生達は大島キャンプでの豊富な経験内容を振りかえって考えながら記述してくれたことも確かなことです。この記録は、今後このキャンプを改善していくための貴重な資料になっていくことは言うまでもありません。キャンプおよび初めての試みであったブログでの記録に前向きに取り組んでくれた学生達に改めて感謝したいと思っています。

学会では、発表時やその後にも様々なご意見をいただきました。この場にて感謝申し上げます。

また学会事務局として、本大会の運営にご協力いただいたいわき市やその他の皆様方にもお礼申し上げます。

沖縄 「よみたん自然学校」 研修 No.2


引き続き、高橋ゼミ4年の a.i です。

「よみたん自然学校」の子どもたちが様々遊びをする中で私が一番驚いたのは、年少児が子どもの身長よりも何倍も大きい3~4メートルの木をするすると登っていたことです。自分で登りやすいポイントを探し、手と足の指でしっかりと枝を掴んで上手に登っていました。登り方はスタッフが教えているのではなく、子どもが友達のやり方を真似したり子ども同士で教えあったりして自ら身に付けているそうです。

また、自然学校では子どもの遊びへの集中力が高いように感じられました。ぶんぶんごまと呼ばれる糸と段ボールで作られたこまを子どもが作り、自分で回していたのですが、なかなかうまく回すことができず、約2時間に渡って回す練習をしていたのです。できるようになるまでやるという子どもの集中力、やる気に驚かされました。

自然学校では子どもたちがのびのびと生活し、やりたい遊びをとことんやる姿が見られました。スタッフはさまざまな材料を揃えたり環境を整えたり、子どもの遊びが広がるように一人一人丁寧に関わり、子どもが遊びに集中できるような工夫が多くされていました。

保護者の方ともたくさんお話をさせていただきました。自然学校には沖縄県外から来たという方が多いそうです。自然学校へ通い始めてから、裸足で遊ぶことでできることが増えたなど、子どもの変化や子どもに対する保護者の思いをお聞きすることができ、色々な視点から自然学校のことを知ることができました。

スタッフの方からも自然学校のお話や、子どもと自然との関わり、どのような思いで子どもたちと関わっているのかなど、お話を聞くことができました。

一週間自然学校で研修させていただき、自然学校についてや、自然保育の重要性、子どもの気持ちに寄り添った関わり方など多くのことを学ぶことができました。自分がどんな保育をしたいのかが見え、子どもへの関わり方を改めて考えるきっかけとなりました。実際に自分の目で見たり現場の声を聞くことができ本当によかったです。

このような機会を与えてくれた高橋先生、自然学校のスタッフの方々に感謝します。

長文失礼しました。

2013年9月20日金曜日

沖縄 「よみたん自然学校」 研修 No.1

 
高橋ゼミ4年の a.i です。
 
9月8日から9月16日まで沖縄にある「よみたん自然学校」に卒論研究も兼ねて研修に行ってきました。自然学校では実際に保育の中に入らせてもらい子どもと関わったり、見学という形で子どもたちの様子、保育者の関わり方を見させてもらいました。

「よみたん自然学校」は、読谷村の観光施設の中に作られた認可外の幼稚園のようなところです。真ん中に砂場があり、それをかこむようにして園舎があります。その周りは自然にあふれ、綱や木で作られたブランコやハンモックなどの遊具がありました。室内にいても自然の中で過ごしている気持ちになるような雰囲気がありました。「よみたん自然学校」は、幼児の学校が21名、小学部10名、合わせて31名、そしてスタッフが7名という小規模の学校です。

子どもたちの活動は、朝自分のやりたいことを発表することから始まります。一日の流れは決まっておらず、積み木、水遊び、木登りなど自分の好きな遊びをするというのが自然学校の特徴です。観光施設内にお出掛けしたり、海に行くこともあります。スタッフは子どもがやりたいことを実現できるように環境設定をしたりして子どもと関わります。ここではスタッフと子ども、スタッフ同士があだ名で呼び合っていて、子どもが「先生」と呼ぶことがありません。またスタッフが素で子どもと関わっていて、スタッフと子どもの距離が近く、友達までは言い過ぎかもしれませんが対等な関係であり距離が近いような印象を受けました。私自身もあだ名で呼ばれ、それだけで子ともとの距離が近くなったように感じました。

2013年9月16日月曜日

富貴島幼稚園 創立60周年記念拡大園内研修会 (高橋健介)

千葉県市川市にある富貴島幼稚園の創立60周年記念拡大園内研修会に参加してきました。
 
富貴島幼稚園は、遊び中心の保育を展開する幼稚園で、特に製作コーナー等で作って見立てる遊びを大切にしています。その遊びとは、幼児自らがイメージし(考え)て、具体化する(モノ見立て、場見立て、イメージの共有)ことで展開されていきます。したがって、ここでの保育者の役割には、クラスの幼児全体(幼児それぞれ)の様子を丁寧に見取り、必要に応じて援助することが大切にされています。
 
創立60周年拡大園内研修会には地域の幼稚園の先生方、そして保育者養成校の先生方と、多くの方々が参加されていました。私は、この研修会で3歳児クラスの分科会『3歳児の製作素材、道具の選び方』の司会を担当させていただきました。分科会に参加する方々が、午前中の保育を観て、午後に話し合いがおこなわれました。
 
分科会では、参加者の方々から、「製作コーナーやままごとコーナーにいる保育者の存在感と子どもの安定」「保育者と子どもとが互いに見る-見られる関係(見合う関係)にある」「保育者がそれぞれの遊びをよく見て、それに応じたかかわりをしている」「製作コーナーにある素材と実際の子どもの遊び」など、まずはお気づきの点を話していただきました。
 
その後も、製作コーナーの素材や道具についての話題だけではなく、「居場所としての製作コーナー」「動作を共有する(同調する)場として製作コーナーとその素材」「保育者の遊びモデルの意味」「保育者と子どもの見合う関係」など、製作コーナーの機能やそこでの保育者の役割等について充実した話し合いをもつことができました。つたない司会ではありましたが、ご協力いただいたクラス担任の先生方、参加者の皆様にお礼申し上げます。
 
全体会では小川博久先生(東京学芸大学名誉教授)のご講演があるなど、有意義な時間を過ごすことができました。それにしても、小川先生の変わらぬ幼児教育、遊び保育への情熱と飽くなき探究心にはいつも驚かされます。
 
富貴島幼稚園の創立60周年に改めてお祝い申し上げますとともに、ますますのご発展を願っています。また、このような研修会(夜の交流会を含め)に参加させていただき、ありがとうございました。
 

2013年9月15日日曜日

保育者を記録しています。(高橋健介)

栃木県佐野市にある認定こども園あかみ幼稚園の先生方と「製作コーナーを基盤にした遊び保育の実践」について、共同で実践研究をおこなっています。今年度は4年目で、4歳児クラスが対象となっています。月に2、3回、あかみ幼稚園を訪問し、実践のビデオ記録やビデオカンファレンスによる聞き取りをさせていただいています。本日は、このクラスでの3回目の記録日です。

本研究のデータとなる記録は、ビデオを用いて収録しています。ここで重視していることは、保育者を中心に、なるべくクラスの幼児全体を視野にいれて(広角レンズを用いて)、撮影することです。

一方、これまでの保育実践研究では、その保育実践の当事者である担任保育者の言動を記録し、それを検討することは、とても少ないのが現状と言っていいと思います。幼児の言動を記録することが中心になっていると言っていいのではないでしょうか。小学校以上の授業実践研究では、教師の言動が記録される(もちろん子どもとともに)ことが多いのですが・・・・。

保育実践をつくりあげているのは幼児だけではなく、保育者の働きかけがとても大きいはずなのですが、保育実践研究において、保育者が記録されることが少ないのはなぜでしょうか。いくつかの要因が考えられます。

一つめに考えられることは、これまでの保育実践研究では、物的環境(モノ、道具、自然など)へのかかわりによる幼児の言動やその育ちに対する検討が重視されてきていることです。もちろん、このことを検討することはとても大切なことですが、物的環境にかかわる人的環境としての保育者、幼児への保育者の直接的な関与や間接的な関与(位置、まなざし、身体の向きなど)も重要な検討内容のはずです。

二つめは、記録における技術的な課題です。保育実践も、小学校以上の授業実践と同様に、集団を対象にしていることにはかわりませんが、学校での授業における教師の言動やそれに対する子ども達の反応、特に発言者は明確化されています。一方で、保育実践の遊び場面では、保育者および幼児達の言動は、極めて多種多様(多声的)であり、それを総合的に記録することが難しいのです。

三つめは、第三者(研究者)が保育者を記録することを了承してくださる園(保育者の方々)が、まだ少ないというこです。ビデオ記録では、保育者や幼児の言動を長い時間記録するので、保育の当事者である園側(保育者の方々)としては、保育者への負担など、様々な判断材料から困難となっているのです。

このような難しい状況においても、これからの保育実践研究では、保育者の援助行為の客観的な記録から検討されるべきと考えています。そうでなければ、もちろんそれも大事なことですが、援助行為のあり様は、保育者自身や第三者の印象などによって主観的に語られるものが中心になってしてしまうと思うからです。保育実践の援助理論は多様性、具体性を含みこんだより客観的な記録から、実証され、導き出された理論として構築されるべきではないでしょうか。

その意味で、保育者の実践をビデオで記録し、保育者とクラスの幼児達との相互作用のあり様を詳しく検討してみようと、英断し継続してくださっているあかみ幼稚園の園長先生をはじめ先生方には改めて感謝したいと思っています。それとともに、このような記録を用いた実践研究が、保育者(当事者)の日々の実践の改善につながり、さらに、遊び場面での援助行為のあり様が明らかされていくためにも、まだまだ課題はありますが、私自身が本研究を継続して取り組んでいかなければならないと改めて思っているところです。(先生方とも楽しんで探究できればと思っています。)

 

東立川幼稚園の見学 (高橋健介)

国立市にある東立川幼稚園に、共同研究でお世話になっているあかみ幼稚園の先生方、若手?の保育研究者の方々と見学にいってきました。
 
東立川幼稚園は、遊びを重視した保育を展開している幼稚園です。本日は、午前保育だったのですが、降園前の帰りの会まで、子ども達はめいいっぱいそれぞれの遊びをおこなっていました。特に園庭での遊びでは、子ども達が群れ、それぞれの年齢に応じて共同、協同して遊んでいる様子をみることができました。3歳児は、砂場などの場を共有しながら、それぞれがモノや素材にかかわりながら遊んでいます。お互いの動きに同調したり、遊びを真似しあいながら遊んでいる様子がわかります。4歳児は、保護者お手製のテーブルを並べたり、重ねたりしながら、自ら遊びの場をつくり(見立て)、ごっこ遊びをおこなっている姿をみることができました。5歳児は、多くの子ども達が集まって相談しながら、陣取りゲーム(開戦どんのような遊び)を協同して取り組んでいる姿があります。
 
以前にも書かせていただきましたが、現在、多くの幼稚園、保育所では園庭での群れ遊びが難しくなってきています。年齢に応じた群れでの遊びを展開することが難しくなってきているのです。特に、5歳児の鬼ごっこなど、協同的な遊びを主体的に展開することが難しくなってきていると感じています。このような遊びを展開できるようになっていくには、子ども自身の発達だけではなく、年齢に応じた保育者の働きかけがとても重要と思っています。
 
見学後の懇談会で、子ども達の群れ遊びへの働きかけについてうかがってみると、遊びへの援助だけではなく、日常生活での仲間との共同作業(畑や飼育などの仕事)、クラス(集まり)での対話を大切しているとうかがいました。帰りの会を見させていただいたのですが、ある子どもの飼育活動でおこった課題を、対話を通して、クラスのみんなで共有している姿がありました。改めて担任保育者と子ども達とのクラスでの豊かな生活が、仲間との充実した遊びにつながっていくことを考えることができました。
 
また、園庭の一角の昨年の5歳児達が作ったお店(小屋)で、ごっこ遊びをする子どもがいました。東立川幼稚園では、毎年、秋のある時期に、5歳児達が木材を使って作りたい小屋を作るとのことです。昨年に実習訪問をさせていただいた時には、木材で作った船(5、6人が入れる)がありました。これら子ども達が遊びに用いる小屋は、ある時期にたたんでしまうとのことです。なくなってしまったその場を見て、5歳児達が自分たちの小屋を作りたいと考えだし、新しい小屋を保育者に援助されながら作り上げるとのことです。5歳児らしい主体的な遊び(活動)が展開されていますが、保育者の計画や見通しが、さりげなく、しかもしっかりとそこにあることを教えてくれます。
 
見学、懇談会を通して、豊かな遊びが展開されるための保育者の役割や園生活について、充実した学びをすることができました。お忙しいなか、ご対応していただいた理事長先生、園長先生、そして東立川幼稚園の先生方に改めて感謝申し上げます。


2013年9月7日土曜日

「森のようちえん」見学の旅(2日目) 高橋健介

「森のようちえん」見学の旅、2日目です。本日は、新潟県上越市にある「森のようちえん てくてく」を訪問させていただきました。

NPO法人緑とくらしの学校が運営する「森のようちえん てくてく」は、毎日16名の幼児(3歳児~5歳児)が通う認可外の保育施設です。上越市の市街地から少し離れた山あいにある「てくてくの森」が主な活動場所です。今日も、5歳児達が小川に作っていたダム(カエルなどが住みついている?)が、昨晩の大雨でくずれかかっていたので、登園後すぐにスコップを持って自ら修理をしていました。2年半、この場で過ごしているので、この遊び(自然)環境をどう使いこなすのかを熟知しているようです。この後にでかけた畑までのいつもの散歩道でも積極的に環境に働きかけている子ども達の姿がありました。(途中の森にミョウガが群生していました。少しいただいてきました。)

「てくてく」では、週2回の昼食には、かまどや薪を使っておかずと汁物を作るとのことです。この日の昼食も、主に5歳児達が自らの役割として、積極的に野菜を切ったり、かまどでの作業をしていました。雨のあとの湿度の高い日でしたが、マッチでうまく点火することもできていました。日々の生活に必要とされることの積み重ねが、子ども達の生活力を高めてきていることをうかがい知ることができました。(私達も本日のスープとカボチャの煮物をいただきました。)

また、「てくてく」の保育は、保護者が参加し、協同して営まれていることも特徴です。今日も、数人の保護者の方が、この森の環境整備や食事づくりの下準備をしたり、時には子ども達にかかわりながら、子ども達の森での生活や遊びを見守っていました。昼食後にも、保護者の方が絵本の読み聞かせ(きれいな歌唱つき)をされていました。保育者をはじめ多くの大人達が森での生活を支えるていることで、子ども達が自然とのかかりを安心して楽しめていることがわかりました。

見学の最後にお礼として、東京から持ってきた「手づくり綿あめ器」を使って、子ども達に綿あめを作って食べていただきました。

「てくてく」の保育は、そのほとんどが外(森)での生活や遊びということで、既存の幼稚園や保育所とは違い、ある意味で不便な環境での生活かもしれません。ただし、保育者と保護者との連携、保護者の直接的および間接的な保育への参加によって、このような環境のなかでも、子ども達は豊かな自然にかかわり、工夫しながら楽しい生活をつくりあげることができるのではないでしょうか。新しい保育のスタイルとして、「森のようちえん」の可能性を感じさせていただきました。

このような見学の機会をいただき、「森のようちえん てくてく」の園長先生をはじめ保育者の方々、そして保護者の方々に改めて感謝申し上げます。

見学後は、上杉謙信の居城であった春日山城跡にもいってきました。

「森のようちえん」見学の旅(1日目) 高橋健介

「森のようちえん」を見学するため、1泊2日で長野県(長野市飯綱)と新潟県(上越市)へいってきました。

1日目の見学先は、長野市の飯綱高原にある「こどもの森幼稚園」です。この幼稚園を訪れるの2回目になります。

「こどもの森幼稚園」は、飯綱高原の森深くに位置する認可幼稚園です。動植物をはじめ飯綱高原の豊かな大自然に包まれた場所にあります。広い広い園庭には、自然環境やその地形を生かした手作り遊具もたくさんあり、子ども達が四季折々の自然を感じる、自然とかかわって遊ぶ、工夫して遊ぶには、とても魅力的な環境があります。

一方で、この見学を通して強く感じたのは、保育者の存在感です。環境(自然やモノ)にかかわる人的環境としての保育者の姿(遊びモデル)それぞれがとても魅力的なのです。子ども達は、環境にかかわる保育者の姿を見て、感じることで、自然へのかかわりを広げ、深めているのではないでしょうか。もちろん、子ども自らが自然環境に興味関心をもってかかわってもいますが、それとともに保育者の周辺で、保育者と子ども、子ども同志がお互いを見合っている姿が見受けられます。このような関係性をベースに、この自然環境のなかで子ども達は安心し、そして探索、探究して、それぞれの遊びに取り組んでいることが考えられます。

現在、多くの幼稚園や保育所で、園庭の遊びが難しくなってきていることが考えられます。室内と違い広々としているので、なかなか保育者と子ども、子ども同士の関係性が保てず、仲間とともに目的志向的に遊ぶことが難しくなっているのです。子ども自身の遊ぶ力が弱くなってきていることもその要因であります。園庭の環境は大きく違っていても、「こどもの森幼稚園」の先生方の環境(自然やモノ)への向きあい方には、園庭での保育者の援助、保育者と子どもの関係のあり方について多くの示唆を与えてくれます。

このような学びの機会を与えていただいた「こどもの森幼稚園」の園長先生をはじめ先生方には、改めて感謝申し上げます。

「こどもの森幼稚園」を創設された内田幸一先生には、来年の2月23日(日)に予定している保育研究集会(保育者養成における体験学習に関する研究集会、於日本女子大学)で、基調講演をお願いしています。ご関心のある方は、ぜひお越しいただけますようお願いします。詳細は、後日、本ブログでもお知らせします。

見学後は、戸隠そば、戸隠神社奥社も体験してきました。

2013年9月4日水曜日

野外文化教育学会いわき大会の下見(高橋健介)

福島県いわき市へ野外文化教育学会いわき大会の下見に行ってきました。現在、私は本学会の事務局を担当しています。

今年度の野外文化教育学会大会は「東日本大震災を乗り越えて生きる子ども、学校、教師、地域-Ⅱ」をテーマとして、2013年9月21日(土)~22日(日)に、主にいわき市の「いわきゆったり館」にて開催されます。その準備と情報収集のため、いわきへ下見にいったというわけです。

野外文化教育学会大会は、例年、2日間のうちの1日目に地域や施設のフィールド視察をおこなうのが特徴です。座学だけではなく、地域文化や施設の実態を実際に見て感じることで、フィールドおよびそこに埋め込まれた文化による教育や学びなどについて考えることを重視しています。

そこで今年度のフィールド視察では、いわきで取り組まれているオリーブ栽培のプロジェクト、被災地域の現状などの見学を予定しています。

1日の下見でしたが、東京では知ることのできない被災地(いわきおよびその周辺地域)の実情をうかがい知ることができました。当日の大会においても、まずはいわきの現状を知ることで、今後私達にできることは何かを少しでも考えることができればと思っています。

2013年9月3日火曜日

高橋ゼミ合宿をふりかえって(キャンプリーダー)


大島でのキャンプ生活が終わりホット一息つきながらこのブログを更新しています。
伊豆大島キャンプ合宿お疲れさまでした。時間がゆっくりと流れていた島での生活も終わってみればあっという間に感じます。しかし中身は非常に濃いものでありました。
家電はなければ近くにコンビニもない。普段当たり前のように使用していたものがない生活はそのありがたみを教えてくれました。

人とのふれあいもたくさんありました。島のおまわりさん、島のお店のおじさんおばさん、カメリアホテルの運転手さん、キャンプ場の清掃をしてくれていたお母さんたち、島の子どもたち、みんな必ず別れ際に「気をつけて帰ってね」「キャンプ大変じゃない?何かあったら言ってね」と優しい言葉をかけてくれます。おかげで安心してキャンプをすることができました。

この合宿で私はゼミのメンバーの皆ととても仲良くなりました。最初はあまり話したことがない人が多くこのメンバーで「協同」することができるのかどうか不安もたくさんありました。2年のゼミはランダムで振り分けられる特性上、普段仲の良い人と同じゼミにはなれないこともあります。ひょっとしたら普段仲の良い友達と一緒に行きたかったと思った人もいたかもしれません。実際私はそう思っていました。でもこの合宿を通して普段話せなかった人ともたくさん話せたし意外な一面も知ることができたし知ってもらうこともできました。キャンプを通じてとても仲を深めることができました。島での生活の大変さ面白さは生活した人にしかわからないものであります。この状況だったからこそ「協同」できたのだと思います。今回の経験は今後の学生生活の糧になっていくと私は感じています。

伊豆大島での合宿は健介先生は初めての試みとおっしゃっていましたが実際にやってみて自然とのふれあいのなかでたくさんのことを学びとることができたと思います。ぜひこれからもゼミキャンプ合宿を続けていっていただきたいです。

この合宿をもって高橋ゼミは解散となりますがこのゼミでの思い出はいつまでも大切にしていきたいです。ありがとうございました。

キャンプリーダー かとう

波浮港へ〜!(3日目)


3日目は皆で歩いて波浮港へ行きました!
行く途中の道のりは日本を歩いてるとは思えないほど、自然豊か!
我らが隊長もトトロのよう。(笑)(写真1)

波浮港について、まず第一の目的、お寿司やさんへ!
行く途中の通りが風情があってとっても素敵。(写真2)
地魚の握りを9種類いただきました。珍しいものもあり、とっても新鮮で、おいしかったです。

また食べたいなあ。

お腹を満たして、港へ!
港では男の子が二人遊んでいました。この二人が、飛び込みのプロ!(笑)
私たちが怖いと躊躇している横でぴょんぴょん飛び込んでました!

海で遊んだ後は一緒にあの通りにある、おかし屋さんでかき氷を食べて色んな話をしました。

ふたりはとってもしっかりしていて、でも子どもらしくかわいいところもあって、本当にいい子だなと思いました。

海っこ祭りができなかったぶん、こうして島の子どもとまた違った関わりができて本当によかったです。

ピカリ

2013年9月2日月曜日

大島から帰還


長いように感じてあっという間だった大島の旅も無事に終えることが出来ました。
台風の影響によって当初の予定を変更して一日早い帰還となりましたが、大島で過ごす時間はどれも充実したものでした。

さて、三日目は波浮港へ行き高橋先生おすすめのお寿司を食べに行きました。どのお刺身も甘味があって箸がどんどん進んでしまう程の美味しさでした。また、トビウオのお刺身があることにも驚き、実際に食べてみると例えることが難しい程独特な食感があり美味しかったです。

お寿司を食べた後、港で地元のこども達にふれあうことが出来ました。泳ぎ方、飛び込み方を教えてもらったり華麗な潜水姿を見せてもらいこども達と楽しい一時を過ごしました。また、彼らに海の中も撮影をお願いして映像におさめてもらったので素敵なお土産になりました。

今回の大島キャンプ生活を通して普段の生活がどれだけ恵まれたものであることを気づかせてもらう事ができました。しかし、初めは不便を感じつつも仲間と協力し不便さを乗り越え気持ちよく過ごそうと努力する事はとても楽しいと感じましたしその反面難しいと感じることも沢山ありました。どんな状況でも自分の役割を考え行動することを意識すれば皆が快適に過ごす環境を作ることが可能です。そこを常に意識する事が出来ていたか自分の生活をよく振り返り反省していきたいと思いました。

またこのキャンプ生活を通してより仲間に感謝する気持ち、相手を思いやる気持ちを強く持つことの重要さを学ぶことが出来ました。自分から行動することを意識して生活したため積極性についても磨きがかかったと感じられます。日常では体験することの出来ない環境であってこそ得るものがとても大きくこの体験は帰還した今、そしてこれからの生活にもきっと良い影響をもたらしてくれるのではないかと感じます。

皆をまとめてくれたリーダー、副リーダー、共にキャンプで生活した仲間達、大島で出会った沢山の方々、最後にこの大島キャンプを企画して下さり様々な体験と学びをさせて頂いた高橋先生に感謝しています。本当にありがとうございました。

アズサ

伊豆大島ばいばい!


大島合宿を終えて。

シュノーケリングで可愛い魚たくさん見たり、回らないお寿司食べたり、みんなで飯盒炊飯したり、寝袋で寝たり、、、

普段なかなか体験できないようなことをたくさんできた!

最初は楽しみーってゆう気持ちだけだったけど、実際サバイバルで、特に夜の人狼は怖すぎたけど、みんなでこうゆう経験できて、普段の生活のありがたみを知れて良かった!

あと、島の人はみんな優しくて、気さくに話しかけてくれたり、挨拶してくれたり、あったかいところだと思った!しかも国際交流もできて、楽しかった!

伊豆大島っていうけど、1時間もしないで横断できるちっちゃい島な伊豆大島は、空気も星も海もぜーんぶ綺麗で最高の島でした!

ひとつだけ、お祭りをひらけなかったのが残念だけど、このゼミのメンバーでキャンプできて良かったし、このメンバーだから最後まで頑張れたと思う!

伊豆大島、またいつか行きたいです!!!
4日間お疲れさまでした!

(らん)